ウイスキーづくりに
時間を忘れて夢中になります。
「大学時代に酒を覚えました。
ビール、焼酎、カクテルと飲みましたが、
なかでも先輩に連れていかれたバーで飲むウイスキーはかっこ良かった。
知れば知るほど、不思議でロマンにあふれる酒。
なんで麦から、花の香りや、
フルーツの香りがするアルコールができるんだと。
いつの間にか自分でつくってみたいという想いに変わって、
入社しました。
ここでは、原料の粉砕から、発酵、蒸留、そして熟成まで携っています。
ウイスキーづくりの全工程にかかわれるので、
とてもやりがいがあります。同じ原料でも、
でき上がる原酒は、日々、まったく同じものはない。
蒸留のタイミングや発酵の具合で、
香りも味わいも、ひとつとして同じものには出会えません。
一期一会の酒といわれますが、ほんとうにそう。
とくにこだわるのは、原酒の味を決める「もろみ」づくり。
つくりたいのは、旨味や雑味の全部がギュッと詰まった、もろみです。
そのもろみが、蒸留、熟成を経て、
どんな味わいになるのかが、ものすごく楽しみなんです。」
マルス
津貫蒸溜所
草野 辰朗さん
大分県中津市に生まれる。
2013年、本坊酒造に入社。
マルス信州蒸溜所に勤務し、ウイスキーづくりを学ぶ。
2016年、マルス津貫蒸溜所の新設にあたり鹿児島に赴任。
ウイスキー製造を担当。
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