おかえり南のウイスキー。Vol.4.5

ウイスキーづくりに
時間を忘れて夢中になります。

「大学時代に酒を覚えました。

ビール、焼酎、カクテルと飲みましたが、

なかでも先輩に連れていかれたバーで飲むウイスキーはかっこ良かった。

知れば知るほど、不思議でロマンにあふれる酒。

なんで麦から、花の香りや、

フルーツの香りがするアルコールができるんだと。

いつの間にか自分でつくってみたいという想いに変わって、

入社しました。


ここでは、原料の粉砕から、発酵、蒸留、そして熟成まで携っています。

ウイスキーづくりの全工程にかかわれるので、

とてもやりがいがあります。同じ原料でも、

でき上がる原酒は、日々、まったく同じものはない。

蒸留のタイミングや発酵の具合で、

香りも味わいも、ひとつとして同じものには出会えません。

一期一会の酒といわれますが、ほんとうにそう。

とくにこだわるのは、原酒の味を決める「もろみ」づくり。

つくりたいのは、旨味や雑味の全部がギュッと詰まった、もろみです。

そのもろみが、蒸留、熟成を経て、

どんな味わいになるのかが、ものすごく楽しみなんです。」




マルス

津貫蒸溜所

草野 辰朗さん

大分県中津市に生まれる。
2013年、本坊酒造に入社。
マルス信州蒸溜所に勤務し、

ウイスキーづくりを学ぶ。

2016年、マルス津貫蒸溜所の新設にあたり鹿児島に赴任。

ウイスキー製造を担当。

ミナミノクニ/地元人が見つけた面白い鹿児島

鹿児島で発行されている観光情報誌の編集スタッフがお届けする鹿児島のウェブマガジン。

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