鹿屋の未来をひらく5人 挑戦を、ちからに。 Vol.03

お米で地域を「むすぶ」人。

株式会社 ライスセンターふくもと

福元 健作さん

最新の精米機を導入し品質にこだわる福元さん。
鹿屋の米どころ吾平地区で代々の米農家を受け継ぐ。


選ばれる米。


「300キロの玄米を、2〜3時間かけて5回ぐらい、

少しずつ少しずつ削って白い米にしていくんです。

最新の精米機なので、きれいに米粒がそろいます」

語る福元さんは、米づくりから、

精米、販売までを手がける米農家だ。


作る田んぼは47ヘクタール、

なんと東京ドーム45個分ほど。

後継者のいない田んぼを引き受けて、

年々増えてきたのだという。


おにぎりやおかずを持ち寄り、

地域で協力し合う農作業を見て育った。

今は機械化が進み、大規模な米作りができるようになった。


「地元の学校給食や県外など販路は確保できました。

できるだけ農家から米を高く買って還元したいです」。


食の多様化で米の消費量は50年前の約半分。

「でも消費を増やす前に、まず自分たちが品質を高めて

〝選ばれる米〟を作りたい」と福元さん。


「我が家では米はガス釜で炊きます。

苦労して作った米を子供たちに一番おいしく食べさせたいから」。


そんな米作りへの誇りと愛情はきっと、

地域の田んぼを元気にし、

次の世代に渡すことにもつながっている。

オリジナルのブランド米「福むすび」。
地域を大切に「結んで」きた父の想いをネーミングに込めた。
米の品種は、冷めてもおいしい「イクヒカリ」。


健康志向の人にひっぱりだこの胚芽米。
高血圧やアルツハイマー予防に期待される
「ギャバ」を多く含む。

食べられるお店紹介

三楽寿司
鹿児島県鹿屋市輝北町上百引3933-1

Tel.099-486-1141
「シャリの握り心地が全然違うんだよ。粒がそろっていて、口に入れた途端にホロホロとほぐれていく。甘みも強いんだ」と大将の梶谷和彦さんが教えてくれた。

ミナミノクニ/地元人が見つけた面白い鹿児島

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