美味しさのもとは、命のもと。
株式会社 牛の上別府
代表取締役 上別府 美由紀さん
「スタッフの女の子は私より丁寧に牛を見てくれます。ほんと助かる」と快活に話す上別府さんは、畜産の盛んな地元・鹿屋で、「女性の牛飼い」の世界を真っ先に切り拓いてきた人だ。
「牛の世話は、女性の方が向いていると思うんですよ。うちのような、子を産ませ育てる農場はとくに。子牛への気遣いはあるし、観察力が違う。病気になっても諦めないで世話をする。辛抱強い」。
お話を聞いていると、男仕事と思っていた畜産のイメージが変わってくる。
興味深いのは、スタッフのボーナス。
3年目の冬からは「牛1頭にしている」という。
もらった牛を、出産から8〜9カ月をかける出荷までスタッフ自身が面倒を見るのだ。
「市場で競り落とされると80万くらい」というのだから大きい。
「育てるのが難しい子牛をもらって立派に育てたスタッフは、市場の前日から涙を流して、
別れを惜しんだり。
でも、きっといい経験。やっぱり、仕事には、やりがいがないと」。
上別府さんとお会いして感じた。リーダーとは挑戦し夢中になる人、
その熱と勢いで周りまで元気にする人。
そして希望を届ける人だと。
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