鹿屋の未来をひらく5人 挑戦を、ちからに。 Vol.05

「サシ」で世界と勝負する人。

株式会社 森ファーム
森 義之さん


兼業の畜産農家に生まれた3代目。森さんの代で畜産専業に。牛に関わって20年。
「牛の仕事は天職と思う。でも奥が深い。この仕事にゴールはないです」。



100年かけた和牛


星空日本一のまち・輝北町に広 がる新しい牛舎。

ここは繁殖から、 育成、肥育まで一貫して行なわれる牧場だ。

なぜ、大変な一貫生産を?

「牛を太らせて出荷する肥育は、命を預かるところであり、命 を奪うところ。繁殖は命が生まれるところ。だから〝牛への愛情〟を体感できるんです。若いスタッフの教育にも役立つから」と森さん。


命に対してとても真摯だ。

売れるものを作りたい。

そうでなければ後継者は育たないと森さんは強調する。


ここ数年、国内市場は脂肪の少ない赤身志向。

「でも、日本の畜産農家は100年かけて、おいしいサシ(霜降り)の入った和牛を作り上げてきまし た。海外のマーケットも和牛を必要としているのを感じます。世界にはいろんな品種の牛がいますが、サシを入れる能力は和牛しかない。それを武器にしたい。」昔から畜産は地場の基幹産業。


森さんは若手の後継者と一緒に、

地域ぐるみで黒毛和牛の未来を担おうと動く。

美しい星のまちで生まれ育った和牛が世界の食卓に並ぶ。

サシで、世界を驚かせる。


子牛は誕生から約1ヶ月半、母牛と過ごす。
母牛にはいいエサを与えているから、いい乳が出る。
それを飲む子牛は、免疫力が高まり元気に育つ。 


肥育の牛舎で。生後から約3年。
出荷前の牛の重量は1トンにも。大きくて凄みがある。



品評会に出品した牛が、みごと鹿児島県で1番に。
「1頭にやれたことをグループ全体の3500頭にやる、そんな心意気でやりたい」。



購入できるお店

株式会社肉のもり屋
鹿児島県鹿屋市輝北町上百引3933-1
Tel.0994-86-1141

ミナミノクニ/地元人が見つけた面白い鹿児島

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